❄️ リード文

旅行中のまさかのトラブル――
それが鉄道旅のスパイスになることもあります。
今回は、新潟から秋田・あつみ温泉を巡る鉄道旅の2日目。
羽越本線の運休というアクシデントに直面しながらも、
代替ルートを選び、無事に目的地までたどり着いた体験をまとめました。
特急いなほも一部運行していたものの、都合のいい時間の便がなく、
早く着きすぎてしまう問題があったため、あえて奥羽本線〜新庄〜陸羽西線代行バス〜余目〜あつみ温泉というルートに。
そこから見えた風景、駅員さんとのやりとり、
そして今の鉄道事情への気づき。
旅は計画通りにいかなくても、楽しい。
そんな思いを込めて、この日の記録を綴ります。
旅行中にまさかの運休!羽越本線が動かない!?
秋田駅で知った運休の事実
2日目は、秋田から羽越本線に乗って酒田方面へ向かい、あつみ温泉で一泊する予定でした。
しかし、秋田駅に到着して電光掲示板を見た瞬間、目に飛び込んできたのは「羽越本線 運休」の赤文字。

冬の東北とはいえ、まさか自分が旅をしている最中に運休に遭遇するとは…。
この日は日本海側で強風が吹き荒れており、羽越本線の複数の列車が安全のため運休となっていました。
観光列車「いなほ」も一部運行中だったが…
特急「いなほ」は完全に止まっていたわけではなく、一部の便は動いていました。
しかし、利用できる便ではあつみ温泉駅に早く着きすぎるという問題があり、旅の時間配分を考えると悩ましい選択に。
「どうせなら、在来線でのんびり景色を見ながら行こう」
そう考え、奥羽本線経由で新庄〜余目〜あつみ温泉へと向かうルートを選択しました。
駅員さんの神対応!便宜乗車でルート変更
購入済み切符をもとに相談してみた
事前に購入していたのは、羽越本線経由の往復乗車券。
状況を駅員さんに説明したところ、「奥羽本線経由で便宜乗車できますよ」と提案していただけました。
業務連絡書とは?柔軟な対応に感謝

駅員さんはすぐに「業務連絡書」を発行してくれました。
この書類があることで、本来とは異なるルートで目的地まで乗車できる特例扱いになります。
秋田から奥羽本線で新庄、そこから代行バスで余目へ、さらに羽越本線であつみ温泉へ。
まるで“裏ルート”のような旅程ですが、すぐに対応してくれた駅員さんには感謝しかありません。
奥羽本線で新庄へ|ローカル線に揺られて
電化設備が撤去されていた!変わりゆく鉄道事情

秋田駅からは奥羽本線の701系に乗車、この形式を見ると東北に来たなあという安心感を覚えます。

秋田から奥羽本線に乗ってしばらく、乗換駅である横堀駅へ着くと違和感
「乗り換え車両が気動車?」

かつては電化されていた区間が、完全に非電化化されていたのです。
調べてみると、院内〜新庄間では、大雨からの復旧時のGVE400系ディーゼル車両の導入に合わせて電化設備が撤去されているとのこと。

設備維持のコストや、利用客の減少など、地方鉄道の現実が見える瞬間でもありました。
GVE400系でのんびり進む、雪の山間ルート
新型ディーゼルカー・GVE400系は、快適で静かな走行が印象的。
山間の風景や川沿いの景色を眺めながらの移動は、鉄道旅ならではの癒しの時間でした。

ローカル線でしか見られない日本の原風景が、そこには広がっていました。
陸羽西線は代行バス!それでも旅は続く

新庄〜余目間はバス移動|意外と快適

新庄駅からは陸羽西線が運休中のため、代行バスに乗り換え。
代行と聞くと少し不安でしたが、バスはきちんと接続が取られ、案内も丁寧で安心できました。

車窓からは、最上川や紅葉残る山々の風景。
鉄道とは違った角度から景色を楽しむことができました。
旅程が崩れても、前に進める安心感

余目駅で羽越本線に再合流し、無事にあつみ温泉駅に到着。
予定より少し遅れましたが、逆に記憶に残る濃い旅になったと感じています。

そしてあつみ温泉「萬國屋」へ|旅の終着点へ
あつみ温泉の宿は、老舗旅館「萬國屋」。
旅の疲れを癒すのにぴったりな、心も体も温まる時間を過ごせました。

こちらは次回の記事で詳しくご紹介します。
旅の予定は柔軟に、宿選びはしっかりと。
万が一の運休や遅延にも備えて、事前予約できるサイトが便利です。

まとめ|運休も旅の一部。選び直したルートが思い出になる
旅の2日目、羽越本線の運休という情報に一瞬戸惑いましたが、
最終的に選んだのは、奥羽本線を経由して新庄から陸羽西線の代行バスで余目へ向かうルートでした。
特急いなほも動いてはいたものの、利用できる便ではあつみ温泉に早く着きすぎてしまう。
だったら、景色を楽しみながら在来線でのんびり行こう。
そう判断したこの選択は、結果的に旅に深みを加えてくれました。
道中では、奥羽本線の非電化化という現実や、ローカル線の新型車両GVE400系に出会うなど、
ただ乗り換えをこなす以上の「鉄道の今」にも触れられました。
予定通りにいかないことすらも旅の味わいに変える――
それが鉄道旅の醍醐味ではないでしょうか。
もし、あなたも旅の途中で「予定外」に出会ったら、
それは新しい景色との出会いのチャンスかもしれません。
✅ 次回:「萬國屋」宿泊記|【写真付きレビュー】あつみ温泉で癒された夜


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