危険物取扱管理者乙種第4類とは
消防法により、一定数以上の危険物を貯蔵し、または取り扱う化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンク、タンクローリー等の施設には、危険物を取り扱うために必ず危険物取扱者を配置する必要があります。
→そのなかでも乙種第4類は、ガソリン、軽油、灯油、オイルなどの第4類危険物(引火性液体)を貯蔵し、または取り扱うことができる資格になります。
試験科目と合格基準
試験はマークシート方式となっており、次の3科目で行われます。なお、試験時間は2時間です。
・危険物に関する法令(15問)
・基礎的な物理化学及び基礎的な科学(10問)
・危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法(10問)
→上記の35問が試験問題となっており、合格基準は各科目で60%以上の正解が必要になります。例えば、法令を15点満点で正解しても化学で6点未満となってしまった場合は不合格となるので各項目をバランスよく勉強する必要があります。
合格率
危険物取扱管理者乙種第4類の合格率は令和5年度で32.0%と国家資格の中では比較的易しめな難易度と言えるかと思います。しかし、乙種が1~6まであるなかで平均の合格率は60%以上となっていることからも乙種4類はある程度の知識を身に着ける必要があると言えます。
私が実践した勉強方法
私は危険物に対する知識が皆無であること、高校時代も化学が得意ではなく、時間も経っていることから正直に受かるか不安でした。そんな私は以下の方法で勉強をしていきました。
・テキストを読み込む。
まず、まったく知識もないので危険物取扱管理者とはどういうものなのか、これを知るためにコンデックス情報研究所出版のテキストを読み込みました。(下記Amazonリンク)このテキストはマンガを用いながら、簡潔に各項目を説明してくれているので、全く知識のない私でもイメージがとても掴みやすく、お勧めできます!
・過去問を解きまくる。
ある程度の知識に触れ、インプットを行なったところで次はアウトプットをすることが大切です。危険物乙種4類は過去に出題された問題の使い廻しが多いので過去問を解くことが合格に向けて有効な勉強方法となります。
そこで私がお勧めするのは公論出版が出版している過去問題集です。(下記Amazonリンク)通常の過去問は5年程度のものが多い中この問題集は10年分(計562問)が収録されているほか、解説も詳しく記載してくれているのでとても有効です。私の場合はこの過去問集を4周ほど解きました。
・YouTubeを見る。
基本的には過去問を解くことが勉強方法の軸になるわけですが、とはいえずっと解いているのは辛いものもあるかと思いますし、解説だけではイメージがわかないことが出てくると思います。そのような時はYouTubeで乙種4類の開設をしてくれている方がおりますので、それを見ることでイメージしやすく、楽しく勉強することができます。
私のオススメは以下の方の動画です。
この方の動画は非常にわかりやすく、イメージがわかない時には非常にオススメです。
いざ試験
試験会場は申込時に選ぶことができ、私は笹塚にある消防試験研究センター中央試験センターを選びました!試験当日は開場時間に余裕を持って、笹塚駅に行き近くのロッテリアで最後の復習を行なってから向かいました。
結果
試験結果は試験から10日後に試験センターとホームページに開示され、その翌日にはがきで通知が来ます。ホームページで合格していたのはわかっていましたが、こうやって正式に通知が来たことで改めて合格を実感したほか、問題の正答率を見てうれしく思いました。
以上のように私はテキスト→過去問↔YouTubeという形の勉強方法を3か月行い、試験に臨みました。正直に申し上げると仕事終わりに勉強するとなると集中が疲れもあり、当初は勉強したことが身に付いた実感がありませんでしたが、試験直前にもなると過去問の正答率は90%を超えてきていたので気持ちの面では少し余裕を持つことができました。
文系の私でも3か月しっかり勉強すれば一発合格ができましたので、これからチャレンジしようとしているけど不安に感じる人も是非受けてみることをお勧めします!資格マニアのように全ての資格を取る必要は無いかと思いますが、職場で必要になる可能性がある方や就職を考えている方は自身のスキル向上にもつながりますし、何より永久ライセンスです!頑張ってください!
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